まきのとおる物語

ドラマチックに憧れるしがないサラリーマンの青春ストーリー

第10話「私の妄想台本 〜コーヒーショップでの出会い編〜」

妄想はひたすら続く。 〜前回までの妄想台本〜 カフェで偶然出会った外国人女性に思い切って声をかけてしまった僕! さぁ、妄想台本が本格的に始まります! 僕「あの~、すみません……」 彼女「はい、なんでしょう?」

第9話「妄想台本」

月曜日、仕事を終えた僕はまっすぐ帰宅した。 簡単に食事を取り一息ついた後、自分が話したい会話をまとめようと思い、早速『自分専用の台本』を作りに入る。 「さて、どんなシーンを作ろうか……」 外国人と友達感覚で話したい。そのために話したい会話を先に…

第8話「ドラマチック」

「いや〜、面白かった!」 帰宅後、昨日見ていたドラマの残りを一気に見てしまった。 ドラマ初めはいろいろと悩んでいたヒロイン、しかし悩みがありながらも、とにかく一生懸命な姿がヒロインの周囲をどんどん変えていく。そして、ヒロインが一方的に思いを…

第7話「大変そうだけど……」

一息つき、 次に考えたことは自分の普段の会話ではどのようなことが話されているかということ。 朝の「おはようございます」から始まって、夜の「お休みなさい」で終わる二十四時間の間で自分はどのようなことを話しているのか。 そして、「親しい友達」と話…

第6話「たんなる思いつき?」

「楽しく……」 「勉強……」 社会人になって毎日心身共につらい日々を送っている。ここで外国語の学習もつらいとなってしまうと、間違いなくサボってしまい、元のぐうだら生活に逆戻りだ。少しでも楽しいと思える学習方法を考えている真っ最中である。 「楽しく…

第5話「コーヒーおかわり」

いつの間にかお昼になり、少しお店がざわついてきた。 「あれま、コーヒーがない」 カウンターに行き、二杯目を注文する。甘いのを飲みたいと思い、二杯目はカフェラテにした。 砂糖を多めに入れて甘めのカフェラテをすすりながら、ノートを眺めてまた考えて…

第4話「ふたつのキーワード」

ノートには『海外』『外国語』というの二つのキーワード。ここからどうやって膨らませようか少し悩み中な自分。 「ふ〜む、いきなり海外に行くってのはちょっと……」 いきなり海外に行ってチャレンジ!っていうのも非常にカッコいいが、僕にはお金もないし時…

第3話「日曜日、まずは洗濯から」

今日も良い天気、僕は朝早くから昨日出来なかった洗濯物を干している。 一週間分の下着やタオルを次々に洗濯物干しハンガーにかけていく。洗濯が嫌いといえども、一人暮らしが長いせいか、ずいぶん手慣れてしまった気がする。 洗濯物がみっちりと隙間なく干…

第2話「何かが変わるかもしれない土曜日?」

五日間のとても辛い日々が終わり、サラリーマンにとっては週で一番うれしい日がやってきた。そう、今日は土曜日! 朝七時ぐらいに窓から差し込む日差しで一度目が覚めたが、やはりそこは休日。 「あぁ、二度寝しよ」 仕事から少しだけ解放されて、いつもより…

まきのとおる物語 第1話「まきのとおる!」

「ただいまー」 金曜日の仕事帰り、自宅アパートの扉の鍵を開け、誰もいない部屋の照明スイッチをつける。 一週間バタバタと働いたせいか、見るからにくたびれてしまっているスーツとズボンを脱いで、ハンガーにかける。 部屋着に着替えることなく、そのまま…